「ゆるす」ということ

   ゆるす~「許す」~「赦す」。ここ2、3日、気にかかっている言葉です。



   「許す」を辞書で調べてみた。

     <1>願いなどを聞き入れる。許可する。 「営業を~」
     
     <2>罪などを免じる。 「いたずらを~」

     <3>義務や負担などを免除する。 「当番を~」

     <4>警戒心をゆるくする。 「気を~」 「心を~」

     <5>相手の自由にさせる。あいてのするままにまかせる。「盗塁を~」

     <6>認める。 「自他共に~その道の権威」

     <7>ある物事を行うのを可能にする。束縛せずにおく。「事情が~せば」
                                       「時間の~限り」

     <8>芸事で師匠が弟子に免許を与える。「初伝を~」


                         ※ <2>は、「赦す」とも書く。



   ちょっと前に友人から電話がありました。ご主人との関係で苦しんでる友人です。
   (もちろん名前は出さないことを前提に、記事にすることを了解もらってます。)
   かれこれ2年ほど前からご主人は朝帰りが多くなり、ここ数カ月は休日になると
   家を空けるんだそうです。友人は、悪いと思いながらもご主人のケータイを見て、
   女性の存在を確信。(決定的な写真が残っていた。)
   悩んだ末にご主人に聞いてみたんだそうです。


   そしたら!この女性とは何もない、身に覚えがない、の一点張りでしかも勝手に
   ケータイをのぞき見たことをものすごい勢いで怒鳴りまくり、家を出てったそうな・・・。
   結局3日ほど家に帰らず、ご主人は「別宅」から出勤してたらしい。
   で、無事家に帰るにはかえったけれど、当然のごとく夫婦間に会話はなく、
   ぎくしゃくしたまま。友人からの電話は相談というよりむしろ、怒りと悲しみと
   屈辱をぶちまけてる・・・そんなかんじだった。そりゃ、そうだよ、ね・・・。


   
   その時の電話で彼女が言ったひとこと。

    「“ゆるす”って・・・悪かったって反省して謝ってる人に対して使う言葉だよね!?

     ゆるすもゆるさないも、罪悪感のかけらもないんだから、

     もうどうしていいか、わかんないよ・・・。」


  泣きながら話す彼女の言い分を、うんうんと聞くことしかできなかった。でも・・・・・



  じゃあもしご主人が、事実を認め謝ってくれたら・・・許せるんだろうか?
  そんなに簡単に、わだかまりって消えてなくなるものだろうか?
  何年もだまされてうそつかれて、積もり積もった怒りや恨みって、謝罪の一言で
  浄化されるものなんだろうか?


  (自分が)ゆるすということは、相手の出方は関係ないんじゃないだろうか。
  相手が誠実に謝ろうが謝るまいが、はっきり言って無関係じゃないだろうか。
  ゆるすということは、もっと大きくて・・・相手がどうであれ認めて受け入れると
  いうことじゃないだろうか。(そんなこと、できるかどうかは別として。)


  
  「許す」、「赦す」ということは、簡単なことじゃない。
  長く夫婦をやっていれば、道を踏み外すこともあるかもしれない。
  どえらく「価値観が違いすぎ!」と思うこともあるかもしれない。
  そのたびに別れてたら、夫婦なんて成立しない。



  もし私が友人の立場だったら・・・夫を許せるだろうか。
  謝れば赦せるのだろうか。


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  最近北海道でおこった事故。

     ◆ 父親の誤運転で四輪バギー転覆、6歳女児が死亡

     ◆ 3歳女児エスカレーターに指挟まれ切断 母親が目を離したすきに


  もし夫の運転する車で娘に何かあったら・・・
  もし夫が目を離したすきに、娘が大きな事故に巻き込まれたら・・・
  


  そして逆の立場で、
  もし私の運転ミスで娘に何かあったら・・・
  もし私の注意力不足で娘が事故に巻き込まれてしまったら・・・
  
  
   

   私は夫を許せるだろうか。謝れば赦せるのだろうか。
   
   そして夫は私を赦せるだろうか。



   
  
  


  
  

  


 
                  


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この記事へのコメント

  • Tenor1966

     こんにちは。(拙記事への呼応のような記事で驚きました^^;)
    >ゆるすということは、相手の出方は関係ないんじゃないだろうか。
     私もそう思います。例えば無邪気な子供が大切にしていたものを壊してしまったとき、子供に罪の意識はないですよね。でも、壊されたものが大切なものであればあるほど怒りと悲しみも深いと思います。
     そんなとき、子供に怒りを向けて虐待する事件が増えてきていますが、そうしたところで壊れたものが戻るわけではなく、むしろ苦しみは深くなる気がします。(体験談(苦笑))
     (罪を)赦すというのは、そういう憎悪の渦の中から一つ高い所へ抜け出そうとすることなのではないか。そんな風に思うのです。そして赦すとともに、相手が犯した罪を諭(さと)す努力も必要なように思います。
     赦すことと諭すこと。双方とも難しいことであり、ネット社会化する中で忘れられやすくなってきていることのように感じています。
    2009年06月11日 19:03
  • らいあ

    こんばんは。
    記事にするにはもう少し温めておきたかった内容ではあるのですが、
    実はTenor1966さんの記事を拝見し触発されたようで、
    一気に書き上げてしまいました。(^^♪

    「ゆるす」ことってなんて難しいんだろう、
    ゆるすことができるならどんなにか楽だろうに。
    友人からの電話でそんなことを考えていました。
    相手の不誠実さが見えれば見えるほど、許すことは難しい。
    けれど故意に犯した罪ではない場合も、別な意味で難しい。
    ゆるすという行為には打算のない(=見返りを求めない)努力が
    必要なのだろうと思います。
    ゆるすとともに諭す努力…そうですね、ゆるすだけじゃなく
    さらに大きく、でしょうか。
    こういったことで熟成されていくと思われる人と人とのつながりが、
    夫婦、親子をはじめとする最小単位の人間関係においてでさえ
    希薄になりつつある危機感を感じます。

    ただし夫婦間ではまず、騙すとか騙されるとか、
    猜疑心を生み出す素は持ち込んでほしくないです…。
    2009年06月11日 21:46
  • められいこ

    らいあさん。。。このブログ慎重に拝読をしておりました。ご友人のことながら、聞かされたらいあさんもお気持ちとしては複雑ですね。私個人的には何でも至る原因というものがありますし、それはお互いの問題になりますね。また許しに対しては本当に大きな心(愛)ですね。これは簡単ではありませんね!私も色々考えるところありです・・・・(汗)また夫婦という人間関係。ご友人夫妻もお互い素直な気持ちになられるのでしたら
    向き合って。。時間かけて。。など縁あってのお互いです。こんな見方で考えて許すことがお互いできたらいいかしらね?難しいことです。
    2009年06月12日 17:21
  • らいあ

    れいこさん、こんばんは~。

    れいこさんのおっしゃる通りわたしもやはり「縁」というものを
    大切にしたいと思ってます。

    人間のやることに「100%」の完璧さは無理だと思う。
    自分だって過ちを犯すかもしれない、そう考えるとお互いをもっと
    真剣に思いやるというか、思いを馳せなければいけないような
    気がします。(困難から逃げないで、という意味で。)

    ゆるすことと諭すこと、愛。むずかしいです。

    頭ではわかってるつもりでも、いざ自分の身にふりかかったら…
    許すことができるかどうか。たくさんの時間も必要だと思います。
    お互いにすべてをさらけ出して嘘偽りなく…なんていう夫婦は
    胡散臭く感じるけれど、最低限のルールとして騙さない、裏切らない、
    これが崩れてしまったら共同生活は無理だと思う。

    そこから夫婦を再構築するからには、すっかり愚痴を吐き出したあとで、
    真剣に相手にぶつかっていく覚悟が必要だと…思うなぁ。
    気晴らしは必要ではあるけれど、現実逃避ばかりじゃ夫婦は
    やり直せない…と思う…むずかしいですね…。
    2009年06月12日 22:10

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「許せない」ということは・・・
Excerpt:      100%に近い割合で相手に非があり、その相手に裏切られた場合。
Weblog: Some Day One Day
Tracked: 2009-07-31 21:13