谷間に風が吹く

   どんより曇った空ではあったけれど
   空気はなまぬるく、庭作業ですっかり汗をかいてしまった。
   こないだ氷点下の朝を迎えた北海道だというのに
   この時期にしてはめずらしく暖かい1日だった。

   薔薇を剪定し枝を整え
   あとは竹の支柱を麻縄で結えて冬囲いを進めていくだけ。
   思ったよりはかどったじゃないの。

   疲れた腰をのばして一休みしながらふと壁を見ると
   越冬準備を進めるカメムシズが元気いっぱいだった。(T_T)
   外壁やサッシの隙間からよいしょよいしょと…
   がんばって室内に入っちゃるぞと…
   あっちでもこっちでも越冬大作戦を遂行中(T_T)

   100%死守は無理でも、でき得る限りの防除はしなくては。
   冬の室内にカメちゃんが登場したら
   ストーブぬくぬくのお部屋が
   香しき汚部屋になってしまうではないの。

   こないだアマゾンで追加購入した殺虫剤(網戸・外壁用)を直接噴霧しながら
   庭作業を進めていった。
   トンボや蜂、虻はぐんと減ってしまったけど
   カメムシは次から次とあらわれて外壁をよじ登っていた。
   こんにゃろー。居てもいいけど入って来ないでよぅ~(T_T)

   ひととおり庭作業とカメムシやっつけ作業を終えて家に戻り、
   台所で剪定鋏や枝切り鋏の汚れをきれいに落とした。
   そして、刃にミシン油を塗っていたその時。


   襟足がモソモソっと。

     「んぎゃ~~~っ!!」


   いやもう反射的に「カメムシ!」って。
   今日の残虐非道な行為への呪い&報復なのかい?って。

   瞬時におもいきり左手で払いのけました。
   「んぎゃ~~っ!」のシャウトと払いのける動作はほとんど同時ー!
   かつて杉本清さんが「ハイセイコーとタケホープ、ほとんど同時です!」
   と実況した、第34回菊花賞のゴールシーンと同じくらいの
   「ほとんど同時」だったと思う。





   あああああああもうぜったいかめむしだかめむしー。(T_T)

   そんでもって私の左手にふっとばされたカメムシは
   いったいどこいったのよぅ~~(T_T)
   シンクに向かって鋏の手入れしてたんだから
   シンクに落ちててくれなきゃ辻褄が合わないのにぃー。

   ―――――カメちゃんはいずこへ。

   気がフれそうな恐怖心、
   姿も音もなく、しかし着実に報復を果たそうとするカメちゃんの
   怨念みたいなものがゾクゾクと伝わってきて

   さっきまでの外の生暖かい空気感から一転、
   背中を一筋の冷たい汗がすぅーっと流れ落ちた気がした。

   もももももしかして。
   払いのけた勢いが足りなくて
   シンクまで飛ばずに、Tシャツの襟元から入っっちゃったとか
   そういうパターンもありですかありですよねやっぱり(゚□゚||)

   えーんえーんなんでこんな目に・・・
   と思いながら、カーテン閉める間も惜しんで服を全部脱ぎ散らかした。
   脱ぐごとに鋭い眼光飛ばしながらカメちゃんチェック。
   パーカー、Tシャツ、エプロン、Gパン、全てチェックしたのに

   ―――――カメちゃんはいずこへ。(T_T)(T_T)(T_T)

   ここここんなことってあるんだべか。
   もしやこれって世にも奇妙な物語にまぎれこんじゃったのかな?って
   そう思うくらい世にも奇妙な展開だった。
   このままカメちゃん行方不明のまま、夜を迎えるのはあまりに酷過ぎる。
   眠りに落ちた矢先に枕元に登場とかありえないわー。
   どどどどうしよー。(T_T)

   その時、閃いたのでした。
   一筋の光を私は見た。
   Do you see the light ?
   ああJB牧師様、見えましたとも。





   まさかこんなとこに入ってるってことはないよね?と
   自問自答しながら指先で
   静かにブラジャーのフロント部分を
   そぉーっと持ち上げた。

   そしたら―――――
   コンパクトにおさまった胸の谷間から―――――


   ニジュウヤホシテントウが出てきた。(@_@;)


   ふたたび「んぎゃ~~っ!!!」と払いのけ、
   ニジュウヤホシテントウはポトリと床の上へ落下。
   すでに余力がなくなったニジュウヤホシの彼は
   ただただじーっと、床の上で佇むことしかできない様子だった。

     (つぶれて汁が出なくてよかった。汗)

   いやいやそれを言うならまずニジュウヤホシの彼にお礼でしょ。
   あなたでよかった、と。
   カメムシじゃなくて本当によかった、と。

   ニジュウヤホシテントウさん、
   胸に紛れたのがニジュウヤホシテントウさんで
   私、本当によかった。よかったわ

   それにしてもこの年になると
   寄るものといえば害虫の類しかないというこの現実。
   若かりし青春の日々は過ぎ去り
   人として熟成した日々を迎えるであろう私の人生に
   ふと舞い降りたニジュウヤホシのカレ。

   ♪胸の谷のぉ~ あぁ虫かぁ~。


画像
テトならば 胸に入らず 肩の上




   ニジュウヤホシテントウよ。
   わが胸の谷は、よい風が吹いてましたでしょうか~?


    <おまけ>
        
     昔の「襟足に虫」事件に関する記事はこちら
 
     →温暖化がもたらす生物の巨大化でカマドウマも大きくなるのか?






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この記事へのコメント

  • むっちゃん

    文章上手いなぁ、内容はむちゃくちゃやけど。。天才とアホのハザマを行き来するらいあさんの真骨頂やね。テントウムシやカメムシで驚くとはよっぽど虫が苦手なんですね、手掴みできる虫はいるのですか?
    2014年10月27日 20:01
  • らいあ

    むっちゃん、
    ほんっと、アホですんません(^^;)
    こういう駄文を一生懸命時間費やして書くのが大好きです(やっぱアホ)
    トンボやテントウムシは素手でOK、イモちゃん類はゴム手してればOKなんですが、いるはずのないところに登場されると「んぎゃー!」となります(T_T)
    言うまでもなくカマなんちゃらは、何をどうしたって触れません(T_T)
    2014年10月28日 16:54

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